夏の癒し
夏になると無性にアジア映画が観たくなります。
映像から蒸し暑さや熱気、アジア映画特有のエネルギーを感じ まさに夏を乗り越える為の刺激。
久しぶりに観た90年代のベトナム映画を今回はおススメ。
トラン・アン・ユン監督の代表作「青いパパイヤの香り」です。
ベトナムが舞台のこの作品は、実際にベトナムで撮影されていないのにベトナムの雰囲気がとても瑞々しく表現されていて、昼には鳥のさえずり、夜には虫の鳴き声、極端に言葉が少なく透明感のある描写がフランスの影響を受けたベトナムの古き良き時代を思い起こさせます。
この映画は刺激というより癒し。
特に青いパパイヤが実っている場面や主人公の少女が青いパパイヤを扱うシーンは香りさえ伝わってきます。
劇中の広い庭にたわわに実った熟す前の青いパパイヤはベトナムでは、シャキシャキとした食感でおなじみの食材です。
日本ではなかなかお目にかかることが出来ない青いパパイヤ。
今年の夏、我が家の小さなベランダには熟した赤褐色のイチジクが実りました。
毎年はお目にかかれない甘くて瑞々しい夏の癒しの味。
Writer:R
画力は笑われるレベル。
だけど絵画鑑賞大好きです。 |